ブログ
 

人生の役に立つ小説3選!

2016年3月


このエントリーをはてなブックマークに追加

 
 

こんにちは。グッドライフOSのIP事業部クリエーティブ室の松下です。

趣味は読書と散歩です。
読書といっても、何を読んでいるかは人それぞれですが、私は小説を読むのが好きな人間です。
しかし、社会人になってからは、「ビジネス書を読むといい」と勧められることは多くなりました。

ビジネス書は自己啓発、知識の糧になるので、勧められる理由も凄く分かります。
対して、私の好きな小説は、人生の役にたつの? と問われると「うむむ」と悩んでしまいます。 

著明な幻想文学の夢野久作「人間腸詰」、ノーベル賞受賞作家の大江健三郎「性的人間」、三島由紀夫が見つけたと言われる沼正三の「家畜人ヤプー」など、作品タイトルからして、「人生に役に立つの?」と思うものですよね。
実際に、内容も「これは……」と思う小説だったりします。
(あらすじが気になる方はウィキペディアをチェック!)

しかし、しかし、その反面で「これは人生の役になったなあ」と思う小説もあります。
そこで今回は、そんな小説たちをピックアップして、みなさんにご紹介したいと思います!
 
1458040363674
 

ウィリアム・ゴールディング著
「蠅の王」

戦争によりイギリスから疎開中の少年たちを乗せた飛行機が攻撃を受けて墜落し、孤島に不時着。生き残った少年たちは、大人のいない無人島で生活を送ることとなります。当初はリーダーを決めて、秩序だった生活を送る少年らでしたが、しだいに外部の助け待つことを優先する「のろし派」、無人島で自由に生きることを望む「狩猟派」に割れ、殺伐とした内部対立に発展していきます……。

共同生活にお悩みの方にオススメ。
アニメ「無限のリヴァイアス」、映画「メイズ・ランナー」などで、陰湿な人間関係を書くにあたっての参考にされたと言われている作品です。
人間集まれば、主義主張はバラバラ。勝手に自己主張を始めたり、リーダーの言う事を聞かなかったり、正論が受け入れられなかったりと難しいものです。もしかしたら、自分の一生懸命な頑張りが、チームのこじれを生み出している……なんてこともあるかもしれません。そんな方は、一度「蠅の王」を読んで、客観的にモノゴトを見てみるのもありかもしれません。何か気付きがあるかもしれませんよ。
 

谷崎潤一郎著
「猫と庄造と二人のおんな」

一匹の猫を中心に、猫を溺愛している男、猫に嫉妬し追い出そうとする男の妻、猫を引き取って男の心をつなぎとめようとする愛人。男と2人の女が猫をめぐって破滅していく姿を描いた作品。

天狗になりそうなので、鼻を折りたい方におすすめ。
高い文章力を持つことで有名な谷崎純一朗の著作のひとつ。文語体から口語体まで幅広い文章を書く谷崎の中でも、比較的よみやすい作品です。
それぞれが、「自分は普段は頭が悪いふりをしているけど、実は頭が良いのだ」と思いながら、猫をめぐって策謀を巡らせる滑稽な姿は胸に刺さるものがあります。個々人は自分が爪を隠した鷹と思っているものの、現実は自由気ままな猫に振り回されているに過ぎない。傍から見た己なんて、そんなものだと思い知らせてくれる作品です。
 

ギュスターヴ・フローベール著
「ポヴァリー夫人」

若くして結婚しながらも、田舎の平凡な結婚生活に嫌気のさしたエマ・ボヴァリー。生まれつき、空想に恋するきらいのあった彼女は、退屈な日常から逃れるために不倫と贅沢三昧の生活を繰り返し、やがて借金を重ねていくお話。

自分を取り巻く環境に満足していない方におすすめ。
フローベールの三人称で、エマの内面が客観的に書かれています。「私にはもっと素晴らしい人生がある!」と思いこみ、「パリで生活できれば……」、「別の男性と駆け落ちできれば……」と、空想を肥大させて身の丈に合わない生活を送ろうとするエマは、客観的に見ると酷いものがあります。ですが、「自分にはもっとふさわしい人生がある!」と思いこんでしまう自意識過剰な一面は、わりと多くの人が持っているんじゃないでしょうか? 因みに、この小説をきっかけに、空想と現実の相違から幻想を抱く事を「ボバリズム」と言うそうですよ!
 
いかがでしょう?

小説を読むことは、客観的にモノゴトを見るトレーニングになります。
自分もこういう一面をもっているけど、客観的に見ると滑稽だなあ……、など思い知ったりできます。

みなさんも、ぜひ小説を読んでみてくださいね~!
 
1458040353678

 
 






クリエーター

クリエーション事業部

クリエーション事業部